食の安全について考える 遺伝子組み換え食品

2019年8月1日 22時25分 | カテゴリー: 活動報告

8/1 食の安全を考える学習会に参加しました。講師は食の安全を考える会の野本健司先生です。

遺伝子組み換え食品とは何か?というところから始まりました。

まずは遺伝子ですが、生物に必要なすべての情報が詰まっているのが遺伝子です。遺伝子の情報のうち、必要な部分だけが機能し、不必要な遺伝子情報は休眠していきます。進化の過程を題材にすると分かりやすく、脳、骨、手足があるは必要な部分の情報で、しっぽがないのは休眠ということになります。

遺伝子組み換えでは、組み込んだ遺伝子がもともと生物が持っていた性質のうち、休眠していた部分を活性化させてしまう、予期しない有害物質を生み出す可能性(先祖返り)があるのです。これにより死亡事件、アレルギーを起こす事件が発生しています。かつてTPPの問題でも触れましたが、農薬メーカーが世界の食料支配を加速させている現状があります。モンサント社のラウンドアップなどに代表される除草剤耐性作物(大豆、なたね、とうもろこしなど)で、指定された除草剤にだけ耐性があり、他の植物は一切枯れても遺伝子組み換え作物は枯れずに育ちます。土の中で分解するのにかかる年数は40年だといい、農家の労働力の軽減になり、除草剤と組み換え作物の種を販売し、市場を独占していきます。こうした食品の安全性についての検証結果では、免疫システムの異常、腫瘍になる危険性などが様々報告されています。

そこで、解決の鍵となるのが、食品表示義務です。現状、遺伝子組み換え表示の問題は、ごく一部の食品にしか表示義務がないこと、油脂類は皆無、日本では5%未満の混入は許容されています。(EUは0.9%)また表示義務も5%以上の上位3位までの主原料のみです。

ゲノム編集は遺伝子組み換えよりも開発コストが安く、遺伝子の一部を切断するなどし、突然変異を起こすという、いわば遺伝子組み換えの前段階の処置方法です。EUはゲノム編集について、遺伝子組み換えと同様の扱いで、安全性の審査をしますが、日本は審査がなく表示方法も検討中だということです。私たちの知らないうちに、食の安全が損なわれ、知る権利すら機会を得られない薄気味の悪さを感じました。

大切なことは、遺伝子組み換えもゲノム編集も食品への全表示を求める必要性、さらに、生産者やメーカーと共に、非遺伝子組み換え作物を確保することも重要との話がありました。

とかく、日本はあらゆる経済分野において、市場主義、業界事情が優先されます。しかしEUの厳しい規制基準はその危険性を示唆しているからこその取り組みであると認識し、参照すべき視点だと考えます。