介護保険制度のこれから 介護の日フォーラムに参加して

2017年11月20日 16時04分 | カテゴリー: 活動報告

11月17日(金)神奈川ネットワーク運動が構成団体になっている介護の日フォーラムが開催されました。
第1部では、小川康子さん(社会福祉法人いきいき福祉会理事長)から「介護の社会化と自己責任論の間で」と題し、講演がありました。介護保険が創設されてからの17年間で大きく変化した日本社会。今後も急速に労働人口が減少し、超高齢化社会による財源論や、互助で逃げようとする政治と制度に振り回される懸念があります。その先には、家族介護や、女性の労働力をあてにしても担いきれない問題も生じるでしょう。これはまさに介護の社会化の後退を意味します。小川さんは、介護保険が市場化によってミスリードされ、競争化の中で利益を重視する事業者が生き残り、地域密着の小規模事業者が撤退を余儀なくされている状況をあげ、「誰のため、何のための制度なのか。これでは皆保険制度の骨格を失う」と指摘されました。その上で、「人口構造の変化に対応する互助、共助の間の介護保険外のサービスの福祉が一層柔軟さを求められている。市民参加による地域の福祉力を発揮することが今こそ重要」と、参加型福祉21世紀型への転換を強調されました。
第2部は、現場から各ワーカーズの報告がありました。訪問・通所・小規模多機能事業など、経営上の困難事由はどれも切実です。軽度者を支えれば経営難に陥る給付の課題など身につまされる課題が多く取り上げられました。
小川さんのお話で「家族が家族でいられる距離感があるから家族の愛情が成り立つ」という言葉にも共感します。憲法の生存権と幸福追求権に基づき社会保障を築いていくためにも、改めて当事者の声に寄り添える政治を実践していきます。