池子の森自然公園 共同使用地のホタル観察会

2017年6月7日 22時46分 | カテゴリー: 活動報告

6月6日、池子の森自然公園内の緑地エリアにおいて、緑政課によるホタル観察会に参加させて頂きました。日頃から自然公園内のサポーターの方がボランティアで自然保護の活動や、生息する動植物鳥類のガイドをして下さり、90名程の登録者が公園の維持管理を支えています。池子の森自然公園は米軍基地ですが、共同使用地になり、早3年になります。そして、昨年3月より緑地エリアが限定解放されました。

この貴重な森の中でゲンジボタルとヘイケボタル等6種のホタルが生息しています。ホタル観察会では、サポーターの方からホタルについて、講義がありました。現在世界には約2000種のホタルが生息していること、日本には約50種が分布していて、ほとんどが陸生であることを伺いました。ここで見られる幼虫時代を水中ですごす水生蛍は世界で約10種のみで、非常にめずらしいのだそうです。

観察会で見たホタルは川辺に生息するゲンジホタルでした。静かな月明りの森の中、たくさんのホタルの光を見ることができます。鳴き声もなく、ただホタルの発光が無数に点滅する光景はなんとも神秘的でした。ホタルの存在は日本書記から記載があり、本来身近な存在であったのでしょう。昆虫の住処を人間が開発によって、奪ってしまったので減少してしまい、生息地の保護が近年行われてきています。

池子の森自然公園は米軍基地であり、共同使用地は日本側にとって一時使用です。共同使用地の締結期間は残り約2年ほどですが、このまま共同使用があと何年続くのか分かりません。また市も明確な合意書期間後のシナリオを言及していませんし、返還に至るにしても国有地有償払下げの問題を抱えています。これが自治体には返還の大きな阻害要因となっています。

ともかく、池子の森の自然保護に対する住民の熱い思いを感じます。この稀少な自然エリアを次世代に継承していくことを願って米軍住宅建設反対運動は起こりました。結果的に米軍住宅は建設されましたが、時に国が示す安全保障と対立しても、国民的財産はどちらにあるのか考えるきっかけとなったことは確かです。自然保護継承に思いをはせた市民運動は、地域エゴでは決してないのです。