基地対策特別委員会視察 池子基地内米軍小学校

2017年3月29日 20時39分 | カテゴリー: 活動報告

28日、池子米海軍補助施設(池子基地内)に3年前に新設された米軍小学校を基地対策特別委員会の委員で視察に行きました。基地内は許可を事前に経て、当日は本籍地記載の身分証明が必要で基地内に入ることができます。当然に米国ですから、一般には立ち入ることはできません。

池子米軍基地内は三浦半島圏域に残された広域でたいへん貴重な自然区域であることから、土地の改変は極力避けるべく、米軍住宅は高層化の戸数を増やして建設に至った経緯があります。この度訪れた、小学校は池子基地内の米軍家族の子供たちが、それまで横須賀基地内の小学校に通学していた事情に配慮し、国が建設を行いました。

実際に米軍小学校に入ったのは、初めてです。校長先生および先生、基地内の職員の方から歓迎の挨拶、素晴らしい環境での学校建設に対するお礼の言葉、建物のデザインや屋上緑化、鳥がガラスにぶつからないように鳥の画像を張り付けるなど、動植物に配慮している旨、施設の説明を受けました。

3年生のクラスを教えている先生からは、児童が自然環境に関しての意欲的な学びがあり、環境学習を行っていること、池子の森が貴重な自然の宝庫であって、そのために自然環境の保全に取り組んできた歴史的経緯、そして現地に生息するゲンジホタル、ヘイケホタル、オオタカの生態学習を行い、この自然環境を守り伝え、人間による環境破壊を行わないよう指導をしたり、通常は子どもたち自身がプレゼン発表をしている授業があると伺いました。

環境学習を行うことは、日米に関わらず大事な教育の取り組みです。その教育指針は熱心さと誠実さに溢れていました。しかし、私には少なからずとまどいもあります。もし、ここが米軍基地ではなく、日本であったなら、同じように市内の子どもたちが環境学習をしていたのかもしれないとの思いがよぎりました。

ともかくも、米軍小学校の現地視察が出来たことは収穫がありました。米軍小学校はプリスクールがあり、そのまま低学年、高学年と進学しますが、小学校の低学年は18人まで、高学年は25人の少人数指導を行っていました。授業風景は日本のように、前方一方を先生との対面形式で、児童がそろって並び学習するスタイルだけでなく、児童が寝ころびながらや円形机での授業風景など独特で、少人数ならではのまとまり感と生徒の誰もに先生の目が行き届く雰囲気がありました。

日本のいじめ問題も道徳の教科で改善するより、少人数指導や先生の仕事負荷量を減らす方がよほどより良い教育になるのではないかと感じます。

池子の米軍基地内は本当に森の穏やかさに包まれ、癒される場所です。視察の帰り際に、米軍小学生が描いてくれた「ありがとう」と日本語で書かれた絵をプレゼントされました。日本の文化を学習しているのです。子どもたちは軍人・軍属の家族です。今、基地内に通う子どもたちが大人になる頃、日米関係はどうなっているのか、基地は返還されているのか、未来の日米同盟は変遷することはあるのかどうか?

そんな複雑な背景を意図することもなく、頭上でトンビは国境を超え自由に飛んでいました。