揺れる教育 教育大綱について改めて思うこと

2017年3月26日 16時58分 | カテゴリー: 活動報告

文部科学省が24日、2018年から使われる小学校教育の道徳の教科書検定に初めて検定結果を発表しました。以前にも戦後レジームからの脱却を掲げた安倍政権の目論見としての見解を書きましたが、道徳が教科化される必要があるのか疑問です。憲法第19条が思想及び良心の自由を侵してはならない と掲げている理念、また現在国会で審議中の共謀罪についても同じく内心の自由を侵害するものと懸念し、慎重な議論を切望します。

先の第1回定例会において、本市における教育大綱のバージョンアップを行う旨、市長の新年度施政方針の中で発言があり、代表質問において質疑しました。逗子市の教育大綱は教育大綱の策定を国からの求めに応じ、先に教育委員会が策定した逗子市教育ビジョンを基にして策定しています。その基本となる、教育ビジョンをみますと、以下のように理念を描いていますので抜粋します。

「人は、つながりの中で生きています。このつながりには、他者とのつながり、自然とのつながり、社会とのつながり、そして歴史とのつながりが含まれます。 中略 人がこれらのつながりに気づき、これらのつながりを築いていくことは、教育の基軸に据えられるべきことと考えます。」

私は教育の基軸に据えるべきは、つながりが象徴される社会的あるいは公的な協調より個の尊厳であるのではないか?と質しました。教育と福祉はそもそも別です。教育の立場で社会への協調を強く求めては、政治的な権力に乱用される危険があると思うからです。この質疑に教育長の答弁は、教育委員会制度含め、個の尊厳が根源になっていると考える。そのような懸念があるのであれば、わかりやすく意識してバージョンアップをしていきたいとのことでした。

今後の改訂を注視していきます。あらためて、精神の自由とは何かを考え、基本的人権は国民の不断の努力によって保持しなければならないとする憲法第12条に立ち返る時代の要請を感じています。また、同条にある公共の福祉とは、社会全体の利益や国家の利益ではなく、他人の人権を示すとされる法的概念は言及しておきます。