オスプレイの飛来情報から②

2016年10月29日 15時46分 | カテゴリー: 活動報告

前回オスプレイの飛来情報について取り上げましたが、もう少し詳細に内容をみていきたいと思います。

まず、県に公表されているデータは厚木基地から岩国基地への離着陸が圧倒的で、横須賀基地にも5月10日に離着陸があります。離着陸の回数については、1機の着陸、離陸をそれぞれ1回と数えますと、今年度からは4月9回、5月22回、7月16回、8月18回といった状況です。

こうした訓練は地位協定の中で法的根拠があるのか「地位協定5条2項」を取り上げます。

地位協定5条2項 (中略)合衆国軍隊が使用している施設及び区域に出入りし、これらのものの間を移動し、及びこれらのものと日本国の港又は飛行場との間を移動することができる

そもそもこれは基地間の移動なのか、訓練なのか判断は難しいところですが、いずれにせよ、離着陸の回数から、基地間の移動を盾に、訓練を継続的に行っていると考えるのが自然な解釈ではないでしょうか?地位協定は移動は認めているものの、訓練について認めているわけではありません。外務省機密文書を公開した「日米地位協定の考え方 増補版(琉球新報社)」にはこのように書かれています。「本来施設・区域外で行い得るものは存在し得るとの立場は堅持するべきであるが、このような、活動はあくまでも例外的なものと考えるべきであり、これが歯止めなく広がることは阻止する必要がある」

そもそも地位協定により米軍の施設・区域が提供されているのは、一般に米軍の軍隊としての活動が場所的な制限なく、日本国内においてどこでも自由に行われれば、社会秩序に影響を与えるからであって、区域外を縦横無尽に活動されては基地を提供する意味そのものが問われます。

県内の自治体11市の首長及び県知事が連名で2014年8月1日付、オスプレイの厚木基地への飛来を容認できない姿勢をそろえて鮮明にし、防衛大臣に要請を行いました。米軍従属の姿勢を貫く政府に対し、要請して終わりではなく、その対応についても監視していく必要があり、諦めてはならない基地問題の事例の一つです。