排他主義的思想から歴史の教訓へ

2016年7月28日 11時34分 | カテゴリー: 活動報告

相模原市で起きた障害者施設の殺人事件で、亡くなられた方のご冥福と、被害に苦しまれている方、ご家族の1日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます。

この事件を受け、ナチスによる障害者の虐殺を思い起こしました。今の社会構造が、一握りの富裕層が存在する一方で、中間層の没落、特に若者における雇用機会の喪失や、貧困層が世界に拡大し、先進国を始めとする各国で極右思想が再び台頭してきているように感じています。

第2次世界大戦下も民衆の心理を巧みに動かし、ある一部の人種を除外すればすべてが上手くいくという排他的、短絡的な思想の元、ヒトラーの独裁は生まれ、残忍な歴史は刻まれました。

現在の日本に振り返れば、真面目に頑張っても正社員になれない、貧困から脱出できない、一度でも挫折をしたら再起が不可能等、社会のひずみがどこにでも存在します。こうした社会は誰かを排除することによって解決するという矛先と間違った安心感を生み出すような危機感を覚えます。

私たちは今こそ歴史の教訓に振り返り、それが人類のかつて来た道であることを思い起こし、憎しみや排他からは何も生まれないことを自覚する必要と、同時に多様性を認める社会、介護や障がいといった負担を個人や家庭だけでなく、社会が包容しうる成熟への挑戦が試されているのだと思います。