歴史的判断の検証と情報公開

2016年7月15日 13時33分 | カテゴリー: 活動報告

イギリスのブレア元首相がイラク戦争の独立調査委員会によるイラク戦争検証報告書から、外交手段の尽きる前にイラクへ侵攻したと国民の強い批判を受けています。2003年にイラク戦争が勃発したことによりその後のテロとの戦い、難民問題を引き起こしたことは世界を混沌へと陥れました。ともあれ戦争から10年が経過し、第3者委員会が検証をし、情報公開を元に検証結果を公表することは民主主義の視点から評価すべきことだと考えます。

翻って日本において、時の政治的判断を第3者委員会が検証するような機会を目にしません。逗子市においても、池子米軍住宅の入居が完了してから20年たった今、基地の受け入れについて、基地交付金を含め、基地の在り様を検証をすべき時に来ていると、私は議会の場において述べさせて頂きましたが、行政においてそのような動きは全くありません。

しかし検証を行うにあたり重要とされるのは、情報公開の在り方です。池子米軍住宅は2007年まで666億円の建設費用をかけて思いやり予算で建設されました。2008年には神武寺駅米軍専用改札が1億3000万円で建設され、2014年には28億円の小学校が開校し、これらはすべて思いやり予算で賄われています。特に池子の米軍住宅建設費用は米軍住宅の中でも割高と言われています。例えば神武寺駅の米軍専用改札時の建設目的は、地元の交通への安全の配慮というのが名目ですが、誰がどう解釈しても米軍人が使用していた改札が遠回りだったので、近くに改札を作ったものです。

この専用改札の建設時には、米軍基地内の自動車台数までが情報公開として示されていましたが、今ではセキュリティ目的との理由から入居者数も公表されていません。これでは多額の日本の思いやり予算を投入し建設しても、どのような交通緩和があったのか検証結果は得にくく、建設してしまえば後はなしのつぶてとなりがちです。

既成事実ありきで作ってしまえば、世論の関心はそのうち忘れ去られるだろうといわんばかりの政治的な目論見は沖縄をはじめとする基地問題や安保法制などの法まで強行姿勢として多々見受けられます。政治的な判断を10年程度のスパンにおいて第3者の立場から検証することは、さまざまな点で有意義であり、必要なのではないでしょうか。