平成27年第4回定例会報告② 米軍居住者数の非開示について

2015年12月18日 22時09分 | カテゴリー: 活動報告

前回に引き続き、池子接収地について 一般質問で取り上げた質疑を報告します。

現在、池子米海軍基地施設内の米軍人の居住者、基地施設外の市内の居住者は、米軍からセキュリティのため知らされていないという理由で、非開示となっています。(県内居住者の合計は開示)

市内の人口を毎月、市広報で掲載していることに比べ、あまりに情報提供がずさんです。池子接収地は、市内の面積の14%に及びます。そこに何千人という米軍人が居住し、一般廃棄物処理、下水道処理を行っているのは逗子市です。勿論、ごみ焼却費用と下水道使用料は請求しています。しかし、下水道をあげれば、下水道事業のインフラ整備に、市民は都市計画税を負担し、下水道特別会計の公債もあります。こうした負担は当然、基地にはありません。基地を抱える自治体に、固定資産税の代替えとして、基地交付金がありますが、人口すら把握できない状況でその額が適正か判断できるでしょうか?

基地内の居住者はH23年3月までは逗子市にも公表されています。この時の基地内居住者数は1745人。仮に、平均3人家族としても582世帯。米軍家族住宅は高層と低層を合わせて854戸あるので、入居しているのは戸数全体の68%。約3割の270戸は空室であったことが予測できます。こうした入居者数、世帯数の情報公開がされぬ理由は、金沢区側の追加建設計画(現在は171戸)の必要性が逗子市と横浜市に対し、申し入れする理由が成り立たなくなるからと考えるのが自然です。

さらに、下水道使用料を追いかけてみました。H15年からH23年までの間に下水道使用料は年間で50.6%も減っているのです。H15年が44万6千立方メートル、これが23年になると22万6千立法メートル。この年を最後に公表されなくなったことは注目したいと思います。昨年度の使用料は26万5千立法メートル。米軍家族住宅の入居者数と下水道使用料の数年の平均係数で概算を算出すると、H26年は2千人程度の居住者になるのではないか。H15年と比べるとH26年の下水道使用料は59.5%です。23年とそれほど変りないと考えられます。空室はやはり約200戸はあるのではないでしょうか。

 池子米軍家族住宅の建設計画が持ち上がってから30年が経ちました。地域の状況も変化し、横須賀は全国一の人口流出の多いまちに、逗子市でも空き家が点在するようになりました。では、今となっては関東南部の貴重な自然を破壊してまで建設した米軍住宅はあの地に必要だったのか、その答えが出せる局面に来ているように感じます。また、池子米軍住宅は国の思いやり予算で建設されています。昭和53年に金丸・ブラウン会談で思いやり予算の具体化が表明されました。この流れから池子米軍家族住宅建設計画は始まっていることは、あまり知られていません。市長は、「基地は必要ない」との考えに立ち、本市の市是は基地の全面返還であると答弁しました。この発言はとても重要です。

普天間、辺野古が物語るように、一方を返還し、一方で基地の新設をされては、それは真の返還の姿ではないと改めて痛感する次第です。